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ショートショートストーリー『コピーロボット』

time 2015/12/14

ショートショートストーリー『コピーロボット』

コピーロボット

 何となく思い立って、自分のコピーロボットを作ってみた。俺は凝り性なので、完璧に自分そっくりなロボットにした。外見だけでなく、性格や知識まで俺と全く同じだ。もちろん、考えることや行動パターンも何もかも一緒だ。
 別に目的があって作った訳ではない。でもせっかく作ったのだから、面倒くさいことはコピーロボットにやらそうかとも思った。でも、すぐに気がついた。コピーロボットは考えることまで俺と全く一緒なのだ。俺がやりたくないことは、コピーロボットだってやりたくない。力ずくでやらせようとしても無駄だ。力も同等、何をしても勝負がつかない。俺は、作っただけで満足してコピーロボットのことは放っておいた。

 しばらくして、コピーロボットが自分のコピーロボットを作った。さすが俺とそっくりだ。何となく思い立って作ったのだろう。そして、コピーロボットも自分の作ったコピーロボットのことは面倒くさくなってそのまま放っているようだ。
 またしばらくして、コピーロボットが作ったコピーロボットが、自分のコピーロボットを作った。

 それからも、コピーロボットが自分のコピーロボットを作るという連鎖が続いた。今では、コピーロボットが何十体、いや何百体あるのか分からない。それらがみな、見分けが付かない。何番目に作られたコピーロボットなのか、全く判断できない。他の奴らからみると、オリジナルの俺とも区別できないだろう。

 さすがに、こんな状態になると鬱陶しくなった。自分と全く同じものが、これほど大勢存在するのは気持ちのいいものではない。

 俺は決意した。この状態に終止符を打つ。コピーロボットたちを抹殺する。

 俺は、レーザー銃を手に取り、立ち上がった。

あとがき
 ごめんなさい。ショートショート好きの人にとっては、ありきたりな話だということは重々承知しています。ただ、あまりショートショートを読んでいない方もいると思い、典型的なショートショートとして掲載してみました。失敗かな?
 

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